ロイヤルバレエのALICE'S ADVENTURES IN WONDERLANDの衝撃

すごい。

不思議の国のアリスの世界観をここまで舞台で表現できるなんて。

そしてそれが子供から大人までが楽しめるエンターテイメントになっている。

 

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不思議の国のアリスはイギリスの作家チャールズ・ラトウィッジ・ドジソン(数学者でもある)が、ルイスキャロルとして1865年に出版した児童文学だ。

世界中の言語に翻訳されているし、その世界観は現在でも様々な作品にインスピレーションを与え続けている。

(映画マトリックスでも、ネオは『白うさぎのあとを追え(Follow the white rabbit)』というメッセージを受けて物語は展開していく。)

 

そんなアリスがバレエ作品になっているのは知っていたのだが、なかなか手が出なかった。

というのも以前Youtubeの動画でみかけたアリス役のローレン・カスバートソンが、

なんだかアリスをやるには老け過ぎているように見えて、

それ以上見る興味が失せてしまったからだ。

 

が、最近もう一つ動画を発見した。


Mad Hatter.mov - YouTube

 

これは!

動画の中でmadな帽子屋を魅力的に演じているのは、スティーブン・マックレー!

マックレーと言えば、2003年のローザンヌのコンクールでタップダンスを披露し、

強烈な印象を残したロイヤルの若きプリンシパルダンサー。

またあのタップダンスが見られるとは。感激!

しばらく動画をエンドレスループ再生。

 

そして、DVDを購入。

あと、7月にある日本への遠征公演のチケットも購入。

いくらつぎ込ませる気だ、ロイヤル。

 

しかしDVDは買って損しなかった。

マックレーの音楽と一体化したタップは言うまでもなく、

アリス役のカスバートソンも素晴らしいテクニックをもって、

好奇心旺盛なアリスを表現しきっていた。

老け顔と言ってすみませんでした。

 

そして様々なレビューサイトでも絶賛されているが、

ハートの女王役のゼナイダ・ヤノウスキーがいい。

ローズアダージョのパロディのシーンで見せる超絶テクニックとユーモアセンスに脱帽した。

ロイヤルのとって16年ぶりの全幕作品の新作ということで

関係者のプレッシャーは相当だったと思われ、

カーテンコールではヤノウスキーが絶賛の拍手の嵐にふと涙を浮かべる。

それを見てさらにファンになってしまった。

 

これがヤノウスキー先生のハートの女王↓


Alice's Adventures in Wonderland - The Royal ...

 

7月の来日公演が楽しみ過ぎる!